千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
五十肩がなかなか良くならない理由の1つに一種の防御反射が関わっている場合があります。
防御反射とは痛みやストレスから身を守ろうと体が緊張する反応です。
これ自体は大事な反応なのですが、痛い肩や腕をかばい続けている内に、ちょっとした肩への刺激に敏感になり、過剰に防御反射が働いてしまう場合があります。
こうなると肩を動かそうとしても、すぐに体が緊張して、肩の動きを無意識に制限してしまうのです。
先日、右の五十肩を2年間患っている方がいらっしゃいました。
確かに肩の動きに制限があるのですが、一通り調整をすると肩の動きはとても良くなります。
しかし、腕を後ろに引いて胸を開く動作をすると再び硬くります。
これは開くという動作に対して防御反射が働いてしまっているためです。
防御反射を引き起こすのは交感神経の働きでもあります。
交感神経とは自律神経の1つで、体を緊張させる働きがあります。
この方の場合、1日運転をしているため、通常の人より余計に交感神経が亢進しやすく、緊張する度合いが高いのだと思われます。
そこで、自律神経の簡単な調整を行い、交感神経の緊張を抑制してあげると、肩が驚く程動くようになりました。
今回行った方法は誰にでもできるので、ご自分で行える方法もお伝えしました。
このように、長年治らない五十肩には交感神経の亢進に伴う防御反射の影響が関係している場合があります。
特に筋骨格を調整しても良くならない方は、要注意です。
次回は実際に自律神経を調整して五十肩の症状を和らげる方法について紹介いたします。