ぎっくり腰になぜオステオパシーが良いのか?(急性腰痛③)・・・船橋市のオステオパシー整体

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前回はぎっくり腰の「炎症の所見のないもの」についてお話をしました(以前の記事はこちら!→ぎっくり腰について①ぎっくり腰について②)。

炎症の所見がないぎっくり腰とは、筋・筋膜や靭帯に損傷がない急性腰痛の事です。

発生機序としては、組織の一部に過緊張を強いられる刺激が導入されることにより、神経にその記憶が焼き付いてしまったためにおこるものです。

例えば急に立ち上がるなど予測不可能な負荷が体に加わると、身体は防御反応で筋を収縮させます。

筋の収縮は脳からの指令により起こります。本来、収縮すれば弛緩するのですが、過緊張を強いられる刺激が一瞬にして導入されると、神経の興奮が収まらなくなり、筋への収縮の刺激が常に導入される形となります。その結果、その部分は常に緊張したままとなってしまうのです。

このような場所は押したりもんだりしても、神経の興奮を納めなければ何の解決にもなりません。

そして、このような炎症の所見のない急性腰痛に関しては、オステオパシーの治療が効を奏することが多いです。

炎症所見のないぎっくり腰の治療について

まず、はじめに言っておきますが、急性腰痛では「脳が予測不可能なぐらいの強い刺激」が体に加わったことを理解して頂くことが大事です。

つまり、それだけの刺激なので一回の治療で完全に治ることは稀です。

それでも、治療により痛みの度合いが確実に変わっていきます。

また、炎症のある急性腰痛でなくても、身体の耐性が弱くなっている方もいらっしゃるので、そのような方には長い治療はお勧めできません。治療自体が体へ負の刺激となる場合があるからです(オステオパシーでは急性の方には治療は7割の改善を目指すといいともいわれています)。

だから、患者様の状態を見て、治療時間は決めていきます。短い場合は10分くらいで十分な方もいらっしゃいます。

そのことを踏まえて、炎症所見のないぎっくり腰の治療についてお話していきます。

 

炎症所見のないぎっくり腰の原因の一つとしてあげられる過緊張している組織についてですが、これを解消するためには神経に働きかけることが大事です。

とは言っても難しい事ではありません。

緊張している組織を緩む位置にもっていき待ってあげるだけです。

ここではわかりやすいように組織の気持ちになって考えましょう。

 

まず、緊張している組織は、少し伸ばされるだけで過剰に反応してしまいます。つまり「緊張しなければだめなんだ」と組織が思い込んでる状態になのです。

 

そこで、組織が緩む位置に持って行ってあげると、「あれ?緩んでる!もしかして緊張しなくていいのかもしれない・・・」と組織が思い始めます。

しかし、ここではまだ組織は「でも、やっぱり緊張しなければいかないんじゃないか」と自分の現状を疑っている状態です。

だから、組織が「緊張しなければだめだ」という思いを忘れるまでその場で待ってあげるのです。

そうすると、組織は「緊張」の状態を忘れ、元の柔らかい状態の組織に戻ってくれるのです。

患者様の中にも、当院の治療でなんで良くなるのか不思議がる人がいます。

しかし、それは科学的に神経や組織に働きかけている結果なのです。


さて、ここまでは大まかなぎっくり腰の原因や治療についてのお話をしました。

しかし、ぎっくり腰にはくしゃみなど、ありえないようなちょっとした刺激でなる方もいます。それはなぜなのでしょうか?

次回はぎっくり腰のその理由とぎっくり腰の真の原因についてお話を致します。

続きはこちら!!
ぎっくり腰ついて④
ぎっくり腰ついて(最終回)