千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
今回は噛み締めと腰痛の関係についてのお話です。
オステオパシーでは人の体はすべて繋がりがあると考えています。
だから症状から離れた所が原因となって痛みを発生させることも多々あるのですが、
噛み締めの問題から腰痛が起きるのもその一つです。
例えば、歯医者で治療してもらったけど噛み締めが悪いとか、歯が痛くてそれをかばうように咀嚼を行っていると、それが原因で腰痛を引き起こす場合があります。
変顔が原因でぎっくり腰?
これは実際にあったお話なのですが、ぎっくり腰の女性の患者様を診たときの事です。
その方はご主人様と変顔比べをしていて、顔や首に力を込めすぎ時に、急に腰が痛くなりぎっくり腰になったようです。
体を調べると、右鎖骨や胸椎の2番、そして右骨盤が上方に滑るようにずれていました。
骨盤のこのようなズレは通常、尻もちや踏み外しのような強力な外力がなければ形成されないのですが、本来ならありえないようなズレ方をしていました。
おそらく顔や首周辺の筋肉に過剰な力が発生したことにより、鎖骨が引っ張られ、そして、鎖骨につく筋膜を介して、強力に上方に骨盤が引っ張られた結果だと思われます。
実際に胸椎2番、鎖骨、右骨盤を調整して、腰の痛みの8割方は楽になりました。
噛み締めの力と体への負担
デスクワークで忙しい方は無意識に歯を食いしばる傾向にあります。
これは交感神経が優位になる事により、防御反応として体が緊張した結果です。
皆様の中には注射や痛いのを我慢する時に歯を食いしばる経験をして事がある方もいると思いますが、その状態が常に起きてしまっています。
歯の噛み締めの力は強大で、
歯ぎしりの場合、体重60kgの男性だと、最大およそ1tくらいの力が齒に加わるそうです。
歯ぎしり程ではないにしろ、ずっと歯を噛み締めていれば相当な負荷が顎の骨やその周辺の顎の筋、首の筋にかかり、その牽引力が腰まで引っ張り上げ、腰痛を発生させるのです。
だから、デスクワークで腰痛になる方はもしかしたら、顎周辺の骨や組織が腰痛に関わっているかもしれません。
そのような腰痛はマッサージや接骨院では治りづらいかもしれません。
もし、ご自分が怪しいなと思ったら、お近くのオステオパシー整体院にご相談くださいませ。