座骨神経痛後の歩行障害と硬膜の関係…船橋市のオステオパシー整体

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千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。

 

先日、歩行障害の患者様がいらっしゃいました。

症状は以下の通りです。

・痛みは無いが歩くと右脚に力が入らなくてヨタヨタする。

・整形外科でMRIを撮ったが原因は分からなかった。

・きっかけは2ヶ月前、寝ている時にぎっくり腰になり座骨神経痛も発生、鍼で痛みが無くなったが、歩行障害のみ残る。

非常に特殊な症例ですが、この方に行ったのは四肢の調整と仙骨、上部頸椎の調整です。

 

それで、ご本人が認識出来るほど、しっかりと歩けるようになりました。

 

では、この症状はなぜ起きたのでしょう?

 

それは脳や神経を覆う硬膜に大きな関係がありました。

 

どうして歩きづらかったのか?

 

まず、なぜ歩きづらかったのでしょうか?

それは筋力低下のせいです。

筋力検査をしたところ、右の中殿筋、大腿四頭筋、梨状筋の筋力低下が見られました。

 

中殿筋は片脚で体を支える役割、大腿四頭筋は下肢を前にあげる役割、梨状筋は股関節を安定させるインナーマッスルとしての働きがあります

 

これらの筋力低下の影響で歩行動作や片脚で立つ事に支障が出たものと思われます。

 

なぜ筋力低下が起きたのか?

 

では、なぜ筋力低下が起きたのでしょうか?

 

検査の結果、メインで問題があったのは仙骨と上部頸椎だったと思われます。

 

この遠く離れた2つの部位は全く関係なさそうですが、頭の中、上部頸椎、仙骨には硬膜が付きます。

 

硬膜は頭の中の脳や背骨の中の脊髄を覆う膜ですが、この膜の緊張バランスが崩れる事により神経に影響を与えていたようです。

 

わかりやすく言えば、神経を覆う膜が捻れれば、覆われている脊髄神経も影響を受けますし、脊髄から出る末梢神経も硬膜を通過します。

だから、硬膜の問題は脊髄、末梢神経共に影響を与える要素なのです

 

また、硬膜は背骨の中を走行するため、背骨の歪みにも影響します。

実際にこの患者様を初見で見た時、頭が腰に向かい引っ張られるような形で右に傾いてました。

おそらく右の硬膜が緊張していたものだと思われます

 

なぜ硬膜が緊張したのか?

このような硬膜の緊張はなぜ起きたのでしょうか?

 

この患者様に施術後お話を聞くと、問診の時は言ってなかったのですが、数十年前に慢性硬膜外血腫をした事があり、さらに若い頃にひどい虫垂炎を発症したことがあり、その際腰部に麻酔をうったようです。

両者とも硬膜に影響を及ぼす事柄であり、長い年月をかけて徐々に緊張した硬膜の影響が、ある日爆発するように腰、脚の痛み、歩きづらさを発症させたものだと思われます。

 

痛み自体は筋肉の緊張が生んでいたので、それが取れれば解消したのでしょうが、筋力低下は神経、しいては硬膜の影響だったので、なかなか改善しなかったのでしょう。

 

このように、筋力低下に由来する歩行障害に関してはオステオパシーで対処できるものもあります

 

ただ、明らかな神経の障害や、腱反射が亢進した…わかりやすく言えば、筋に力が入り過ぎて起こる歩行障害は対処が難しい場合が多いです。

 

腱反射亢進の症状は中枢神経が関与していたり、病院でも原因不明のものや難病的なものがほとんどだからです。

 

いずれにしても、ご自分では判別が難しいと思いますので、歩行障害でお悩みでしたら一度ご相談して頂けると良いと思います。

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