昨日ついにやってしまいました・・・。ぎっくり腰です。
ブログを始めたこともあり、パソコンの前に座ることが増えたのがその要因と思われます。
しかし、ぎっくり腰の記事を書いていたにも関わらず、医者の不養生、自分がなってしまうとは何とも皮肉なものです。
ただ、こんなリアルタイムでぎっくり腰になった症例を皆様にご報告できる機会はまずないので、とてもプラスに考えています。
では、その症例とどのように回復したかをご報告したいと思います。
◎症例 急性腰痛 40代 男性
昨日の21時30分頃、パソコン作業が終わり、立ち上がり、少し腰を伸ばしたら、小さいながらも急に嫌な痛みが、左腰から臀部に走りました。
恥ずかしながら何回かぎっくり腰をしているので、この痛みがその中でも、「危険度の高い」痛みだという事は察知しました。
案の定、痛みは激痛に変わっていき、立っているのもつらく、歩いて荷重すると、股関節が「抜けた」ような痛みが走ります。
このまま家に帰るのは無理そうなので、仰向けに寝てみました。
しかし、かろうじて寝れる感じはありますが、左の仙腸関節から股関節にいやな痛みが走ります。
そこから、自分の状態を確認するため左脚をそろりそろりと曲げてみたところ、「ビクッ」と電気の走るような痛みに襲われ、しばらく動けなくなりました。
患者様の中でもこのような方を見たことがありますが、その気持ちが今は良くわかります。
痛みが落ち着き、そろりそろりと脚を伸ばしました。
左の骨盤にはジンジン熱いものが流れる感じがあります。炎症もあるのかもしれません。
さて、ここからどうするかです・・・。
◎頭蓋骨と骨盤の関係
脚からの操作はできないと思ったので、以前「ぎっくり腰シリーズ」の最終回であったオステオパシー・ドクターの森田博也.D.O.のお話にならい、頭蓋骨より操作をすることとしました。
腰からの操作が困難な場合、頭蓋骨の治療が功を奏す時があります。
なぜなら、頭蓋骨と仙骨は硬膜でつながっており、頭と骨盤は相関関係にあるからです。
まず、後頭骨に手を当て、脳脊髄液の流れを操作しました。
この手技は、身体に炎症がある時は非常に役に立ちます。風邪でのどが腫れた時にも有効です。
治療が終わった後に左脚を動かすと、痛みは少しありますが、明らかに先ほどの怖い感じと、危ない感じは減ってます。
次に後頭骨の動きを付けます。これは森田博也.D.O.に教わった方法です。
終わってみると、だいぶ左脚を動かしても痛みが減っています。
さらに側頭骨の動きを見ます。側頭骨は寛骨と関連があります。左の方が動きが悪いです。そこで後頭骨と側頭骨でバランスを取り、側頭骨の動きを付けます。
そして、左脚を動かしてみると・・・痛くありません!
そろりそろり起きて立ってみると、左腰から臀部に若干の違和感はありますが荷重しても、歩いても、あの股関節が抜ける感じはありません。電気が走るようなあの痛みも無くなってました。
これで家に帰れます。
この間、約15分くらいでした。
帰りはゆっくり帰りましたが、痛みは殆どありません。歩くごとに少しづつスピードも速くなっていきました。
今日は左腰に張りと痛みがありますが、昨日よりだいぶ良いです。日常生活もほぼ大丈夫で、今日もパソコン作業をしています・・・。
以上、私のぎっくり腰の経過報告です。
今回は動けない患者様に対して何をしたらよいかという事と、患者様の気持ちを理解する事ができ、大変勉強になりました。
今日は10分毎に立ち上がり、少し歩いて身体が固まらないように気を付けています。
普段から身体をいたわる心がけも必要だなと思い知らされました。
皆様も少しでも疲労がたまったら、ケアをすることをお勧めいたします。