千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
今回は更年期と五十肩の話です。
五十肩にお悩みの人も多いと思いますが、特に女性で、しかも更年期になってから五十肩になる人は結構多い気がします。
五十肩と更年期の関係について文献は見当たらなかったのですが、
解剖生理学的に紐解くと、両者には大きな関係性が見えてきます。
そこで、今回は五十肩に悩んでいる人のために、更年期と五十肩の関係性についてお話をします。
もしかしたら、あなたの治りづらい五十肩の痛みも更年期の状態が関係しているかもしれません。
更年期になぜ五十肩が発生しやすいのか?
更年期に五十肩を発生しやすい要因の一つとして、自律神経の問題があります。
自律神経は体内環境を無意識下でコントロールする神経です。
この自律神経がなぜ五十肩に関係するのかというと、
上肢の神経である正中神経という神経が自律神経と非常に関連が深いからなんですね。
実はこの正中神経の約80%は自律神経繊維で構成されています。
つまり、自律神経に問題があると正中神経にも影響が出るということです。
さらに正中神経は橈骨神経と腋窩神経という神経とも関連があります。
橈骨神経や腋窩神経は肩や腕の外側の痛みに関係するため、正中神経に問題が起これば肩や腕に痛みが出てもおかしくないんですね。
特に更年期の女性はセロトニン、ギャバなどの副交感神経を優位にする物質が減少しやすいです。
そのために交感神経が優位になる事により、上記のような正中神経の影響による肩や腕の痛みに繋がりやすくなります。
このように更年期の自律神経の乱れは五十肩と大きく関係しているので、筋肉だけではなく、
自律神経系にアプローチする事が、更年期の五十肩を改善するためには必要となってきます。
さらに自律神経を安定させるために生活習慣を変えていく事も大事になります。
もし、自分の五十肩が更年期と関係があるかもと思ったら、是非ご相談頂ければと思います。