千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
腕を挙げる時の痛みで重要な要素の1つとして肩甲骨があります。
肩関節というと肩甲骨と上腕骨で構成される関節をイメージする人が多いですが、
機能的に見れば7つの関節が共同して動く事により、腕を上げたり、手を体の後ろに回すなど、複雑な肩の動きを再現する事が可能になります。
そして、その7つの関節の中で代表的なのが肩甲骨です。
肩甲骨と肩の動きの関係
肩甲骨と肩関節の間には肩甲上腕リズムがあり、
腕を外側からあげる時、肩甲骨と肩関節が1:2の割合で動くとされています。
例えば、腕を外側から180度、わかりやすく言えば耳に腕がつくまで上げたとすると、
肩甲骨が60度、肩関節が120度の割合で動いていると言うことになります。
と言うことになると、肩甲骨が全く動かなかったら、60度分の動きが失われる事になります。
全ての人ではないですが、肩に障害を負って肩の上がりが悪い人、痛い人は肩甲骨の動きが硬くなりすぎている人も少なくありません。
では、肩甲骨がどのように動けば肩は上がりやすくなるのでしょうか?
肩の挙上時痛を改善するための肩甲骨の動き
まず、肩を上げる時に起こる肩の動きは上方回旋です。
これは肩甲骨の上角が内側に下がり、下角が外側に上がる動きです。
基本的に肩を上げる際の肩甲骨の動きはこの動きになるのですが、実は腕を前側から上げる際にはその最終可動域において別の動きが必要になります。
それは肩甲骨の内転と下制です。
内転とは肩甲骨を体の中心に引き寄せる動作、下制とは肩甲骨を下げる動作です。
この動きが出来ないと前方から腕を上げた時に上がるけれども、最後の方で上がりきらないと言うことが起きてしまいます。
だから、腕を上げるには
肩甲骨の上方回旋、内転、下制の動きができるかどうかが重要になります。
では肩甲骨を動かすのに肩甲骨剥がしをすれば良いのかと言うことですが、それで問題が解決する事もありますが、やはり肩甲骨の動きを確かめ、必要な動きができるように調整したり、患者様に動いてもらって学習する事が必要となります。
もし、腕を上げる時の肩の痛みにお悩みのようでしたら、このような肩甲骨の問題が関係している事も念頭において頂けるといいと思います。