この腰痛は冷やしてはいけません!・・・船橋市のオステオパシー整体

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腰痛は冷した方がよいのか暖めた方がよいのか意見が分かれる所です。

冷す派の人は、患部の炎症を押さえるために、温める派の人は患部の循環をよくするために行います。

どちらも適材適所で用いれば問題ないのですが、一つだけ、「腰痛の時に冷やしてはいけない」部分があります。

それは「腰方形筋」という筋肉です

<目次>
・>腰方形筋とは?
・なぜ腰方形筋は冷やすべきでないのか?
・まとめ

 

腰方形筋とは?

腰方形筋の位置のイメージ

腰方形筋とは「肋骨の11,12番」、「腰椎」と骨盤を形成する「寛骨」という骨に付着する筋肉です。

作用としては腰を横へ曲げたり、反らしたりする役割があります。

 

また、この筋肉は横隔膜とも接していて、呼吸にも大きく関わっています。

 

この筋肉が緊張すると、腰から臀部が痛み、さらに坐骨神経痛を引き起こす原因となることがあります。

 

なぜ腰方形筋は冷やすべきでないのか?

ヘルニアや使いすぎの時、患部を冷やすと痛みが軽減することがあります。それは患部に炎症が起こっているからです。炎症が起きると腫れや熱が出るので、冷やすと鎮痛の効果があります。

 

また、交感神経性に筋肉の緊張があると、冷えに敏感になるので、暖めた方が良いです。このような場合は慢性の腰痛にみられるパターンです。

 

 

ただ、腰方形筋に関してはアメリカのオステオパシー・ドクターも冷やさない方がいいと言っていました。

諸説いろいろありますが、腰方形筋は腎臓に接しています。

腎臓は冷えに弱い臓器です。

腎臓は臓器の中でも特に冷やしてはいけない臓器とされています。

腎臓は交感神経性に働く機能があるので、冷えなどの刺激に特に敏感です。

 

だから、腰方形筋を冷やすことにより、腎臓が冷えると交感神経が刺激されるので、周囲の筋肉の血管収縮を生み、痛みの原因になるのです

 

 

腰方形筋は温めることが大事です。

 

ただ、温めるといっても温湿布では「熱い」感覚はあっても実際には温める効果はないですし、湿布の成分が血管を収縮させてしまうので、さらに交感神経を刺激してしまいます。

夏ならお風呂や熱めのシャワー、冬ならカイロで温めると良いでしょう

赤丸の部分が温めるところです。腰の上の方になります。

まとめ

あまり、知られていないですが、腰方形筋は構造が複雑な筋で、肋骨、腰椎、横隔膜、腎臓と深い関わりがある筋肉です。

 

しかもこの筋肉の障害は、腰痛だけでなく、臀部痛、下肢痛も生みます。

なかなか治療するのが難しい筋肉ですが、オステオパシーでは、重要な筋肉としてその有効な治療法も研究されて来ました。

腰方形筋の治療例

 

もし、腰から臀部への痛みが気になる方がいらっしゃったら、オステオパシーの施術がお役に立てると思います。