千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
今回はデスクワークの腰痛についてお話です。
デスクワークをするとなぜ腰痛が出やすくなるのか、いろいろな理由が考えられるのですが、今回は背骨を中心にその理由をお話します。
皆様も今回の話を聞けば、自分の体の中で起きている事を理解出来ると思います。
デスクワークの背骨の歪みのパターン
背骨は7個の頚椎、12個の胸椎、5個の腰椎、あと仙骨を含めた構造物です。
背骨は体幹の支柱になる大事な骨なのですが、人間は長時間座っていると背骨がグニャっと曲がった状態になりがちです。
この姿勢が固定化すると背骨の中で、いくつかグニャっと曲がった状態で元に戻らず、そのまま動かなくなってしまう骨があるんですね。
それが歪みです。
デスクワークの姿勢だと絵のような姿勢が多いのですが、
デスクワークで多い歪みが、
◯腰椎の一部が前傾する
◯胸椎の一部が前傾する
◯頚椎の一部が前傾する
◯上部頚椎の一部が後傾する
以上の状態です。
必ずしもデスクワークをする人の全てが上記の状態に当てはまるわけではないのですが、比較的多い傾向ではあります。
では、このような歪みによって何が起こるか説明しますね。
《腰椎の一部が前傾する。》
腰椎の一部が前傾すると腰椎の前側につく筋肉、大腰筋が緊張するようになります。
大腰筋は腰椎のインナーマッスルで腰を安定させる筋肉です。
腰椎の一部が前傾して歪んでいる人は大腰筋が緊張しやすくなります。その結果、腰部が不安定な状態となり腰椎が発生しやすくなります。
ちなみに大腰筋は股関節にも付き、股関節を曲げる作用があります。
だからこのような方は股関節が常に曲がった状態でガチガチになっている人が多いです。
《胸椎の一部が前傾する。》
胸椎が前傾すると背中が丸くなり、背部の筋肉は全て伸ばされる形になります。
特に座ってるいる時は骨盤が後傾しているため、
骨盤と前傾した胸椎の中間、特に腰部に一番テンションがかかるんですね。
常に伸ばされ続けた組織の下にある血管は圧迫されやすくなるため、虚血が起こります。
血液循環が悪くなれば、そこには老廃物がたまり、痛みが発生しやすくなります。
《頚椎の一部が前傾する》
頚椎が前に倒れると頚椎の前側につく筋肉が緊張します。
斜角筋と頚長筋がそうですが、この筋肉は先程、腰椎の所でお話した腰のインナーマッスル、大腰筋に繋がります。
ですから、首の前側につく筋肉が緊張すると大腰筋が引っ張られ、腰が不安定になり腰痛の原因となります。
《上部頚椎の一部が後傾する》
上部頚椎とは上から数えて1番目と2番目の首の背骨の事を言います。
よくある首が前に出るような姿勢は下部の頚椎が前に倒れ、上部頚椎が後ろに倒れる事により起こります。
この上部頚椎が後傾すると、上部頚椎につく筋肉、後頭下筋群が緊張します。
この筋肉には脊髄を包む膜である硬膜が付着するため、後頭下筋群が緊張すると硬膜の緊張も起こり、中にある脊髄にもテンションがかかり、そして、さらにそこから出る腰の神経も引っ張ってしまうので、腰痛に繋がってしまいます。
このように、デスクワークの腰痛を背骨から紐解くと、自分の体にどのような事が起こっているかわかりやすいと思います。
以上のような形で体を分析して施術していくのがオステオパシーです。
当院の施術に興味がある方は是非ご連絡くださいませ。