ぎっくり腰と未病の関係(急性腰痛④)・・・船橋市のオステオパシー整体

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前回は炎症所見のないぎっくり腰の治療についてお話をしました(以前の記事はこちら→急性腰痛①急性腰痛②急性腰痛③)。

ぎっくり腰になるには何かしらの機転があります。

例えば、重いものを持ったとか、後ろからタックルされたなど、強度の強いものから、

クシャミや咳、ちょっとかがんだり、振り向いただけでなってしまうものまで、その要因は様々です。

重いものを持ってなってしまう場合は、身体が耐えられないだけの高負荷が加わるのでぎっくり腰になるのもわかりますが、クシャミなどの軽い負荷でなってしまう事に合点がいかない方もいらっしゃると思います。

なぜ、軽い負荷でもぎっくり腰になってしまうのか?それを理解するには「未病」の考えを参考にするとわかりやすいと思います。

未病とは?

痛みや症状は、痛くなったり症状が出たときに引き起こされるものだと思われがちです。

しかし、実は体に負担やストレスが蓄積され、我慢の限界を越えた時、一気に爆発した結果起こるものです。つまり、症状が出たもっと以前より体は蝕まれていたのです。

この自分では気付かないけれども 、体にストレスがたまった状態を未病と言います。

この状態では自然治癒力や免疫力が低下して、すぐ病気になりやすくなったり、けがをしやすくなります。

風邪をひきやすくなったり、クシャミをしただけなのにぎっくり腰になったり、原因も思い当たらないのに五十肩になったりと、それらは未病の成せるわざなのです。

未病からみたぎっくり腰の原因

例えば、ぎっくり腰になった人がいたとします。痛めたきっかけは軽い椅子を持っただけです。

しかし、未病の考え方では痛めた真の原因はもっと過去にさかのぼって存在するのです。

 

まず、このかたは小学生の時、右大腿骨を骨折し、その影響で右下肢が少し短くなりました。

その後、中高とウェイトリフティング部に所属し、腰に負担を与えていきます。

大学時代は勉強にいそしみ、ずっと机に向かっていたので筋力もおちていきます。

社会人になって、就職したものの、人間関係がうまくいかず精神的ストレスを受けます。

さらにそれを紛らわすようにお酒をよくのむようになり肝臓にも負担をかけました。

また、大学から机に向かうことが多かったので、姿勢も悪くなってきています。

そして… 友人の引っ越しを手伝いで椅子を持ったときにぎっくり腰となりました。

 

ここで、問題ですが、この方の腰痛の原因は何でしょうか?

正解はわかっている方もいるかと思いますが、答えは大腿骨の骨折による下肢の短縮です。

確かに痛めたときの原因はベッドを持った時かもしれません。 しかし、それは骨折から始まり、いろいろなストレスが体に加わり、そして自然治癒力や免疫力が対応しきれるレベルの限界に来た時に、たまたまベッドを持って痛めてしまったということなのです。


このように症状の真の原因は本人が思っているよりも過去から存在していることもあります。

そして、ぎっくり腰が改善してきてからも真の原因にアプローチしなければ、また繰り返す痛みに悩まされる可能性があります。

だから、症状が改善してからも、身体をケアし、身体を真に健康にする必要があるのです。

症状を繰り返さないためにも、オステオパシーの治療でトータル的なケアをすることをお勧めします。

オステオパシーでは身体全体を総合して見ていきますが、その中でも頭蓋骨の治療が有るのが特徴的だと言えます。

この頭蓋骨の治療はぎっくり腰の改善に有効な場合があります。

次回はぎっくり腰シリーズの最後として、ぎっくり腰と頭蓋骨の治療のお話をします。

 

続きはこちら!!
急性腰痛⑤