千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
本日は機能性ディスペプシアについてのお話です。
機能性ディスペプシアとは機能性胃腸症とも呼ばれ、原因不明の胃もたれ、心窩部痛に襲われる病気です。
原因不明と言われるのは、胃腸炎の症状でありながら、胃の粘膜には病理的な所見が全くないのです。
なぜ胃の問題がないのに胃腸炎の症状が出てしまうのか?
その原因の一つとして、背骨の問題が関係しています(※ただ、機能性ディスペプシアの原因は背骨だけではないと言うこともご理解下さい)。
機能性ディスペプシアと背骨
機能性ディスペプシアの原因は実は複雑で、色々な身体的問題、心的問題が絡んで来ます。
ただ、その中でもまず注目すべき所は背骨です。
なぜ背骨が重要かというと、背骨は交感神経が出る所だからです。
機能性ディスペプシアと交感神経
交感神経とは自律神経の一つで、活動的なとき、ストレスを受けた時などに活性化する神経です。
ちなみに交感神経は胃に対しては、抑制的な反応を引き起こします。
だから、交感神経が優位になると胃の働きは悪くなり、胃もたれなどの症状が出やすくなります。
交感神経と背骨の関係
ちなみに胃の交感神経は胸椎の5〜9番の左側から出てきます。
だから、胸椎が歪むと胃の機能に問題が出やすくなります。
でも、それはあくまで胃の機能の問題であり、胃が構造的に変化したわけではないので、画像にも写りませんし、血液検査にも引っかかりません。
だから原因不明になってしまうのです。
なぜ胸椎が歪むのか?
ここまでまとめると、機能性ディスペプシアには背骨、特に胸椎の歪みが関係しているということはご理解していただけだと思いますが、ではなぜ背骨が歪むのでしょう?
それは日頃のあなたの仕事や日常生活の姿勢が関係しています。
デスクワークや手を細かく使う作業は必ず背中が丸まります。
そうなると、胸椎の位置異常が起き、背骨の歪みが固定化されます。
そうすると、背骨から出る胃への交感神経が刺激され続け、胃の機能障害に繋がるのです。
さらに、このような交感神経が過敏な状態になると、心的ストレスにも反応しやすくなり、胃の不調を増強してしまいます。
だから、悪い姿勢のパターンを解除するためにも運動をする事は非常に良いことです。
運動をする事により、心的ストレスの解消にも繋がりますので、一石二鳥です。
まとめ
機能性ディスペプシアは原因不明と言われながも、その実は原因のある症状です。
しかし、自律神経の問題が絡んでいるため診断も難しいのが現状です。
ただ、自律神経を解剖学的に、生理学的に見ると症状の原因が見えてきます。
自律神経の問題はオステオパシーの先生が詳しいです。
もし、機能性ディスペプシアでお悩みでしたらオステオパシーを使う先生の元で施術を受けて頂けることをオススメいたします。