千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
以前耳鳴りは膀胱や腎臓の問題で発生するというお話をしたことがあります。
特に腎臓は、側頭骨という耳のある骨ととても関係があるのですが、
膀胱に問題があれば当然泌尿器系の腎臓にも負担が出るので、やはり側頭骨の歪みの原因となります。
だから、腎臓や膀胱に疾患がある人は耳の症状が出やすいのですが、
特に膀胱炎のご高齢の方は耳の症状がでやすくなる傾向にあります。
強い頻尿も同様の事が言えます。
そこで、皆様にお願いしたいのは耳鳴りで膀胱炎がある人はまず泌尿器科に行き、膀胱炎を治してほしいと言うことです。
なぜなら、膀胱炎が治る事により耳鳴りが大幅に改善する可能性があるからです。
実際に患者様の中には膀胱炎のお薬を飲んだその日に耳鳴りの症状が無くなった人もいます。
だから、まずは膀胱炎を治す事を優先して頂きたいです。
膀胱の疾患からの耳鳴りが治らなくなった例
なぜこのような事を言うかというと、私の苦い思い出からです。
以前、患者様に耳鳴りのあるご高齢の方がいらっしゃいました。もともとは耳鳴りで来院されていたわけではないのですが、最近耳鳴りが酷くなって来たと言うことです。
耳鳴りの前におしっこの際痛みも発症したようで、おそらく膀胱に問題があると思われます。
実際に膀胱の施術で耳鳴りが改善するので、泌尿器科へ行く事を強く勧めました。
当時、月1回別の施術院の手伝いで施術をしていた時の患者様だったため、頻回に渡り診る事もできませんでした。だから、施術の度に泌尿器科へ受診するように勧めたのですが、結局泌尿器科に行く事はなく、
5回目の施術の時には治療に体が反応しなくなり、耳鳴りは強度のものとなって残ってしまいました。
この頃には膀胱の症状も良くなって来ていたようですが、耳の症状については症状が強力に固定化されてしまったために、私では対応出来ない状態になってしまいました。
もし、回数を多く来れる環境で、泌尿器科に受診していたら結果は変わっていたかもしれません。
特にご高齢の方は体のあちこちに問題を抱えている状態であり、若い方と比べて車のサスペンションで言えば遊びのような状態が体にない状態です。
このような状態では心的、身体的ストレスを体で代償できないため、神経や脳に悪い状態が焼き付きやすくなり、
その結果、症状が固定化されてそこから抜け出せなくなる場合があります。
だから、何度も言いますが、もし耳鳴りで膀胱炎や痛みを伴う強い頻尿がある人は、早めに泌尿器科に行って膀胱の治療に専念する事をおすすめしします。
今回の記事が耳鳴りでお悩みの方のお役に立てれば幸いだと思います。