千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。。
前回、首の痛みについてお話をしましたが、頑固な首の痛みでマッサージやカイロプラクティックや整体で良くならない場合、首の筋が癒着のような状態になっており、それを剥がす必要があるというお話をしました。
ただ、一見癒着のように硬くなっている筋肉でも、意外な所にアプローチすると一気に緩む場合があります。
それは頭の筋膜です。
今回は首と頭の筋膜のお話です。
首の過緊張に関連する頭の筋膜とは?
首の過緊張を産みやすい頭の筋膜として挙げられるのが、帽状腱膜と呼ばれる、頭頂部を縦に走る膜です。
この膜は頭の骨の内、前頭骨、側頭、後頭骨を繋ぐ筋膜で、頭の中の骨膜にも繋がりがある非常に広範囲に渡り繋がりを持つ筋膜です。
この筋膜が硬くなると、後頭骨に付く僧帽筋や、側頭骨に付く胸鎖乳突筋に影響を与えます。
僧帽筋は肩こりの原因筋として有名で、胸鎖乳突筋は首の前に付く筋で、ストレートネックや首猫背に関係する筋です。
つまり、帽状腱膜の緊張は首や肩周辺の筋肉を緊張させる原因となるのです。
実際にここを緩めると、嘘のように首肩の緊張が緩むことがあります。
頭の筋膜を緩めるにはどうしたら良いか?
帽状腱膜を緩める事を自分でやる方法もあるのですが、私はオススメしません。
なぜなら頭の骨は脳が入っているので非常に繊細です。
下手にグイグイ筋膜を緩めるようなことをすると、筋膜だけでなく、頭の骨自体を歪めてしまったり、頭の骨の関節である縫合を圧縮してしまい、頭の骨の動きを止めてしまう可能性があります。
そうなると、最悪うつ症状を引き起こす事もあります。
だから、頭の筋膜を緩めるなら、しっかりと解剖学を学んだ先生の元で施術を受けるようにしてください。
今回の記事が首の痛みに悩む方のお役に立てれば幸いかと思います。