首から肩にかけての痛みは嫌なものです。
中にはカイロプラクティックなどで、頸椎や胸椎の矯正を受けたけれどもスッキリしないという方もいらっしゃると思います。
そのような方の痛みの原因の一つとして挙げられるのが「肋骨」です。
今回は首肩の痛みと肋骨についてお話をします。
・見過ごされやすい肋骨の問題
・肋骨の影響でなぜ首肩が痛くなるのか?
・肋骨のズレの確認の仕方
・まとめ
◎見過ごされやすい肋骨の問題
そもそも肋骨に問題といってもピンとこない方が多いと思います。
肋骨が折れているわけでもないのになぜ…?と思われているあなた!実は肋骨は胸椎や胸骨と関節していて、他の骨と同じように「ズレる」ことが多々あるのです。
肋骨は胸郭を構成する要素で、左右合わせて24本存在します。
肋骨は呼吸をするときに動き、そして、肺や心臓を囲うように守っています。
一見胸郭は頑強な構造に見ますが、柔軟性も有しているので、突然の外力や急に体をねじるような動作をすると、関節上でずれることがあります。このような状態が続くと、肋骨を起点として首や肩に痛みが出ます。
◎肋骨の影響でなぜ首肩が痛くなるのか?
肋骨には首や肩周辺の筋肉がたくさん付着してます。
そして肩や腕への神経・血管は、首肩から肋骨に付着する筋肉の間を通ります。
つまり、肋骨のズレにより緊張した筋肉が神経や血管を圧迫してしまい、肩首に痛みを発生させるのです。
さらに肋骨は交感神経の通り道と接しているので、肋骨のズレは交感神経を刺激してしまいます。
交感神経は体表の痛みにも関係します。肋骨のズレが解消しない限りは、首肩の交感神経性の痛みは続く形となるのです。
◎肋骨のズレの確認の仕方
肋骨のズレがあるか判別するのに、実際に肋骨を押して、圧痛があるかどうかを確認する方法があります。
特に第1肋骨の圧痛点は大事な部分です。
もし圧痛があるなら、「カウンターストレイン」という手技で、かなりの割合で痛みが軽減する可能性があります。
(カウンターストレインについて知りたい方はこちら!→オステオパシーの治療手技について)
◎まとめ
肋骨は一般的な整体では見過ごいされやすい箇所です。
しかし、肩首が痛いという方のほとんどに、肋骨のズレ見受けられます。
肋骨の動きが回復すれば、神経・血管の圧迫や交感神経の興奮もおさまり、痛みの改善につながってくれます。
もし、肋骨に圧痛があるなら、当院にお気軽にご連絡くださいませ。